リアワイパーの外し方完全ガイド!車検の合否や固着の対処法までプロが解説
愛車のリアビューをすっきりと引き締める定番カスタムとして、幅広い世代のドライバーから高い関心を集める「リアワイパーの取り外し」。洗車時の拭き取りやすさや積雪時のアーム破損防止を目的に、DIY作業に挑戦するオーナーが増加しています。デジタルインナーミラーの普及によって後方視界の確保手段が多様化した現在、実用性とドレスアップの両面からワイパーレス化を検討するケースが目立ちます。
一方で、整備の現場では「ナットを外したのにアームが固着して抜けない」「リアワイパーを外すと車検に通らないのではないか」といった疑問やトラブルの相談が後を絶ちません。正しい手順とリスク対策を把握せずに無理な作業を行うと、バックドアのガラス破損や雨漏りといった重大なトラブルを引き起こす恐れがあります。本記事では、初心者でも迷わず安全に作業を進められる取り外し手順から、固着時の解決策、車検の法規上の真実まで徹底的に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:アームのみの取り外しは10mmレンチ等で手軽に行えるが、数年経過した車両は金属固着対策が不可欠。
- 要点2:道路運送車両の保安基準上、リアワイパー撤去自体は合法だが、突起物規制と完全な防水処理が車検合格の必須条件。
- 要点3:モーター撤去を伴う完全レス化は雨漏りリスクを伴うため、専用キットの精度とコーキングの質が仕上がりを左右する。
【初心者向け】リアワイパーの外し方と必要な工具の完全ステップ
リアワイパーのアーム撤去作業は、構造さえ理解していれば一般的な工具で作業を完結できます。無理な力をかけずに短時間で終わらせるためにも、事前に適切な道具を揃えておくことが成功の秘訣です。
作業に必要なリアワイパー取り外し工具は以下の通りです。
- 10mmまたは12mmのメガネレンチ(またはラチェットレンチ):固定ナットの脱着に使用
- 内装剥がし(または養生したマイナスドライバー):アーム根元の樹脂カバー取り外しに使用
- マスキングテープ(養生テープ):ガラス面やボディの傷防止用
- 浸透潤滑剤(ラスペネやWD-40など):シャフト嵌合部の固着解除用
- リアワイパーキャップ(防水パッキン付き):取り外し後のボルト保護用
実際の作業は、以下の4ステップでスムーズに進行します。
ステップ1:周辺の徹底的な養生
作業中に工具が滑ってリアガラスに接触すると、一瞬でガラスにヒビが入る危険があります。アームの根元周辺のガラスおよびボディパネルに、マスキングテープを二重に貼って確実に保護します。
ステップ2:根元ピボットカバーの取り外し
ワイパーアームの根元にある樹脂製ピボットカバーは、左右に少し広げながら手前へ引き起こすと簡単に外れます。経年劣化した樹脂は割れやすいため、気温が低い冬場はドライヤー等で軽く温めてから作業すると爪の破損を防げます。
ステップ3:固定ナットの緩めと取り外し
カバー内部に現れる固定ナット(多くは10mmまたは12mm)にメガネレンチを掛け、反時計回りに回して緩めます。この際、アーム本体を手でしっかり押さえ、モーターシャフトに余計なねじり負荷がかからないよう注意してください。
ステップ4:アームの引き抜きとリアワイパーキャップ取り付け
ナットを取り外したら、アームを起こした状態で小刻みに上下左右へ揺らしながら手前に引き抜きます。取り外し後は、露出した金属シャフトの防錆と外観向上のため、ネジ規格に合った市販のリアワイパーキャップ取り付けを行い、付属のゴムパッキンで確実に締め込みます。
なお、ワイパー自体の撤去ではなく拭き取り不良の解消が目的である場合は、アームを外す必要はありません。ブレードのストッパーを解除して新品ゴムをスライド挿入するリアワイパーゴム交換手順を踏むだけで、数百円のコストと数分の作業で視界を回復できます。

噂の真偽を徹底検証|「リアワイパーを外すと車検に通らない」は本当か?
ネット上のコミュニティやSNSで定期的に議論となるのが、「リアワイパーを外した車は車検で落とされる」という言説です。結論から述べると、リアワイパーレス車検は保安基準に正しく適合していれば問題なく合格します。
国土交通省が定める「道路運送車両の保安基準」第45条において、前面ガラス(フロントガラス)へのワイパーおよび洗浄装置の設置は明確に義務付けられています。しかし、後面ガラス(リアガラス)に関しては法的な設置義務が存在しません。そのため、純正でリアワイパーが装備されている車両であっても、それを取り外す行為自体は違法改造には当たらないのが法的な事実です。
ただし、現場の車検ラインで不合格(ハジかれる)となる事例には、明確な共通点が存在します。
第一の落とし穴は「外装の突起物規制(保安基準第18条)」への抵触です。ワイパーアームを外した後に金属シャフトや雄ネジがむき出しのまま放置されていると、「歩行者に危害を及ぼす恐れのある突起物」と判定されて車検に通りません。先端に丸みを帯びた保安基準適合の保護キャップを装着し、突起の突出量を抑える処理が必須となります。
第二の盲点が「リアウォッシャーの誤作動対策」です。ワイパーを外してもウォッシャー機能が生きている場合、車検時に検査員がスイッチを操作して後方へ勢いよく洗浄液が噴射されると、周囲への安全上の配慮から不適合と判断される場合があります。ホースの経路を分岐部分でメクラ栓によって塞ぐか、ノズル開口部を確実に塞いでおく処置が推奨されます。
【実態検証】DIY作業で最も多い「錆による固着で外れない」トラブルの突破法
DIY経験者が最も直面しやすい最大の難関が、ナットを外したにもかかわらずアームがびくとも動かない「リアワイパー固着外れない」という現象です。整備工場の現場調査でも、新車登録から5年以上経過した車両の約7割でシャフトとアームの固着が確認されています。
この現象は、モーター側のスチール製シャフト(ギザギザのスプライン形状)と、ワイパーアーム側のアルミ合金製インサート金具との間で発生する「異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)」が原因です。雨水や融雪剤が隙間に侵入することでアルミが白く粉を吹いて酸化し、強固に一体化してしまいます。
この状態に陥った際、絶対にやってはいけないのが「マイナスドライバーをガラスとの間に差し込んでテコの原理でこじる」行為です。自動車のリアガラスは強化ガラスで設計されており、点での強い衝撃や曲げ応力に極めて弱いため、一瞬でクモの巣状に粉砕して数十万円の修理費用が発生します。
固着を安全かつ確実に打破するためのプロの手順は以下の通りです。
- 浸透潤滑剤の塗布と放置:フッ素樹脂配合の高浸透防錆潤滑剤(ワコーズ・ラスペネ等)をシャフトの隙間に吹き付け、最低でも15〜30分程度浸透を待ちます。
- 金属部への微小な振動付与:ナットをシャフト先端のツライチまで仮がけした状態で、樹脂ハンマーで軽くコツコツと叩き、固着した錆の結合面に衝撃を与えます。
- 専用工具の投入:手で揺すっても外れない場合は、無理をせずリアワイパー錆固着プーラー(小型ワイパーアームプーラーやベアリングプーラー)を使用します。
プーラーの爪をアームの基部に掛け、中央のセンターボルトを締め込んでいくと、ガラスやモーターに一切の負担をかけることなく、「パキン」という音とともに驚くほど容易にアームが外れます。工具専門店やネット通販で1,000円〜2,000円程度で入手できるため、ガラス破損のリスクを回避する保険として手元に用意しておく価値は極めて高いと言えます。

リアワイパーを外す理由とメリット・デメリット比較データ
多くのドライバーがあえて標準装備の機構を取り外す背景には、外観の向上にとどまらない複数の実用的な動機が存在します。リアワイパー外す理由メリットと潜むリスクを客観的に比較・検証します。
| カスタム施工パターン | 主なメリット | 主なデメリット・リスク | 費用目安・作業難易度 |
|---|---|---|---|
| アーム撤去+キャップ装着 (簡易レス化) | ・洗車時の拭き取り効率向上 ・手軽に復元可能 ・積雪時のアーム折れ防止 | ・キャップの突起がわずかに残る ・雨天時の後方直接視界の低下 | 1,000円〜3,000円 難易度:★☆☆☆☆ |
| モーター完全撤去+ガラスホール埋め (フラットレス化) | ・完全なフラットサーフェス化 ・約1.0〜1.5kgの軽量化 ・究極のスッキリした美観 | ・防水施工不良による雨漏り ・内装脱着の手間 ・純正復元に時間を要する | 3,000円〜8,000円 難易度:★★★☆☆ |
| リアワイパー縦位置倒立化 (アーム保持カスタム) | ・雨天時の視界確保機能を維持 ・雪や泥がアーム上に積もらない ・スポーティな外観演出 | ・モーター内部ギアの加工が必要 ・車種により施工難易度が高い | 0円〜2,000円 難易度:★★★★☆ |
近年の車両においては、高精細なカメラ映像をルームミラーに投影するデジタルインナーミラーの標準装備化が進んでいます。カメラレンズ周辺に撥水処理を施しておけば、リアガラス全体の水滴をワイパーで拭き取る必要性が薄れている点も、レス化を後押しする大きな要因となっています。
また、降雪地域において「雪の重みでワイパーアームが曲がるのを防ぎたいが、雨天時の機能は残したい」という実用派ユーザーの間では、モーター内部のピン位置を変更して停止位置を垂直にするリアワイパー縦位置倒立化が定番のカスタムとして定着しています。
モーターごと撤去する本格リアワイパーレス化の手順と防水処理の罠
ボルトの突起すら残さない完全なフラットガラスを目指す場合、バックドア内部のモーター自体を取り外す必要があります。この段階になると作業難易度は一段上がりますが、手順を正確に踏めばDIYでも十分に完結可能です。
内装トリムを外して行うリアワイパーモーター外し方の流れは以下の通りです。
ステップ1:バックドア内張りの取り外し
バックドアの内張り(トリムボード)を固定しているクリップやネジを外します。内装剥がしツールを隙間に差し込み、テコの力でピンを1箇所ずつ丁寧に外していきます。配線ハーネスのコネクター類が見えたら、ツメを押さえながら引き抜きます。
ステップ2:モーター固定ボルトの取り外しと本体撤去
リアワイパーモーターは、通常3箇所のボルト(10mm)でバックドアの鉄板に固定されています。モーターへ繋がる電源カプラーを抜き、固定ボルトを外せば、ガラスの穴を通して外側へシャフトが抜け、モーターユニット全体が取り外せます。
ここで極めて重要になるのが、ガラスに残る貫通穴の処理です。ネット通販等で販売されているリアワイパーレスキット評判を確認すると、仕上がりの美しさが高く評価される一方で、粗悪な製品や施工不備による「雨漏り報告」が散見されます。
浸水を防ぐためのリアワイパー防水処理における鉄則は、付属のゴムリングだけに頼らないことです。ガラスの穴の表裏両面を無水エタノールやパーツクリーナーで完全に脱脂した上で、キットのガラスプレート外周およびボルトネジ部に「自動車外装用変性シリコンシーラント(バスコーク等の耐候性防水パッキン剤)」を薄く均一に塗布して挟み込みます。締め付け過ぎによるガラス破損を避けつつ、24時間しっかりと硬化させることで、高圧洗車機を通しても一切水が入らない完璧な防水性能が完成します。

【プロの結論】リアワイパー撤去がおすすめな人・慎重になるべき人の判断基準
リアワイパーの取り外しは、見た目のシンプルさとメンテナンス性の向上という明快な恩恵がある反面、走行環境によっては安全性を損なうトレードオフが存在します。後悔しないための明確な判断基準を提示します。
【撤去を推奨できるオーナーの条件】
- 洗車頻度が高くボディの美観を最優先する人:リアガラスの油膜取りやコーティング作業が劇的に楽になり、拭き残しのストレスから解放されます。
- デジタルインナーミラー搭載車に乗っている人:リアカメラの視界さえ確保されていれば、ガラス面の水滴による直接視界の悪化が運転に支障をきたしません。
- セダンやクーペライクなデザインを好む人:ハッチバック特有の生活感を消し去り、引き締まったスポーティなリアビューを手に入れられます。
【取り外しに慎重になるべきオーナーの条件】
- 未舗装路や高速道路を長距離走行する頻度が高い人:ステーションワゴンやSUV、トールワゴンは走行中に後方で空気の渦(カルマン渦)が発生し、巻き上げられた泥水や砂埃がリアガラスに瞬時に付着します。ワイパーがない状態での雨天走行は死角を増やす原因となります。
- 寒冷地で屋外駐車を余儀なくされる人:凍結したガラス面の解氷作業において、ワイパー機能や熱線との併用ができないと出発前の視界確保に時間を要します。この場合は完全撤去ではなく「倒立化」に留めるのが賢明です。
- DIY作業での防水処理に自信がない人:バックドア内部への浸水は、電気配線のショートや車内の異臭・カビの原因になります。確実なシーリング作業を行えない場合は、突起保護キャップによる簡易アームレス化に留めるべきです。
【リア ワイパー 外し 方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:カー用品店やディーラーでリアワイパーの取り外し工賃はいくら位かかりますか?
A1:大手カー用品店や整備工場に依頼した場合、アームのみの取り外しとキャップ装着であれば工賃1,500円〜3,000円程度、モーター撤去まで含む完全レス化の場合は内張り脱着工賃を含めて5,000円〜10,000円程度が相場です。ただし、一部のディーラーでは保安基準適合品であっても純正状態の維持方針から作業を断られるケースがあるため、事前の電話確認を推奨します。
Q2:取り外したリアワイパー一式は処分しても問題ありませんか?
A2:処分せず、ボルトやカバーも含めて自宅で大切に保管しておくことを強く推奨します。将来的に車両を手放す際、純正戻しができない状態だと中古車査定で減額対象となる可能性があるほか、車検場や地域ごとの検査官の判断で万が一指摘を受けた際にも即座に元の状態へ復元できるためです。
Q3:リアワイパーレスキットのガラスプレートは車検の透過率測定に影響しますか?
A3:影響しません。道路運送車両の保安基準で可視光線透過率70%以上が義務付けられているのは「フロントガラス」および「運転席・助手席のサイドガラス」のみです。リアガラスおよびリアサイドガラスには透過率の規制がないため、黒色のアクリルプレートやアルミ製ホールキャップで穴を完全に塞いでいても車検上の問題はありません。
まとめ:愛車の美観と安全性を両立する失敗しないカスタムを
リアワイパーの取り外しは、必要最小限の工具と適切な知識さえあれば、個人でも十分に高いクオリティで完結できるコストパフォーマンスの高いカスタムです。外見のスタイリッシュさを手に入れられるだけでなく、洗車効率の大幅な向上や冬場のトラブル防止など、得られる実用的なメリットは少なくありません。
成功のための絶対条件は、「無理な力によるガラス破損を避けること」「車検に適合する突起物対策を行うこと」「モーター撤去時の確実な防水処理を怠らないこと」の3点に集約されます。自身の運転環境や愛車の装備(カメラ機能の有無など)を冷静に見極め、最適なアプローチを選択してください。 (出典: リア ワイパー 外し 方(Yahoo!ニュース))