二桁掛け算の簡単なやり方!筆算なしで瞬時に解ける暗算の極意
日常の買い物や仕事の概算、さらには子どもの算数指導や就職活動のSPI試験対策に至るまで、二桁同士の掛け算に直面して「筆算用紙がないと解けない」とペンを探した経験は誰にでもあるはずです。しかし、数の性質と分配法則を味方につければ、紙と鉛筆を使わずにわずか数秒で頭の中だけで正解を導き出すことが可能です。
教育現場やビジネススキル研修でも「暗算力」は思考の瞬発力を高める重要スキルとして再評価されています。本記事では、誰でも今日から実践できる二桁掛け算の簡単なやり方を徹底解説します。話題のインド式計算法やおみやげ算の仕組み、状況に応じた使い分けのコツまで網羅してお届けします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「十の位が同じで一の位の和が10」など特定のパターンを見抜けば、わずか2〜3秒で答えが出る計算の裏ワザが存在する。
- 要点2:10番台同士(11〜19)の計算は「おみやげ算」やインド式計算法を活用することで、繰り上がりの迷いを完全に排除できる。
- 要点3:SPI非言語試験や中学受験算数では、万能型クロス乗算法とパターン特化型を使い分けることが最速解法への近道となる。
【瞬時に解ける計算法】なぜ筆算なしで二桁掛け算ができるのか?頭の中で解く掛け算の仕組み
「二桁同士の掛け算を暗算するなんて、特別な暗記力がある人だけの特技では?」と思われがちですが、それは大きな誤解です。筆算なしで瞬時に解ける人が行っているのは、力ずくの計算ではなく「計算しやすい形に分解・変形する工夫」です。
学校教育で習う標準的な筆算は、位ごとに「一の位×一の位」「一の位×十の位」と細かく分割して紙にメモしながら足し合わせる手順を取ります。この方法は確実である反面、脳内だけで行おうとすると「途中の計算結果を記憶しておくワーキングメモリ」に過度な負荷がかかり、途中で数字を見失ってしまいます。
一方、いわゆる「計算の裏ワザ」や「インド式計算法」は、代数的な公式(分配法則や因数分解の公式)や面積図の考え方を視覚的・構造的に応用しています。たとえば、$(10a + b)(10a + c) = 100a(a + 1) + bc$ (ただし $b + c = 10$)という関係性を利用すれば、掛け算を「簡単な掛け算2回と数字の並べ替え」だけに変換できます。脳のメモリ消費を最小限に抑える仕組みこそが、驚異的な計算スピードの正体です。

【パターン別】二桁掛け算の簡単なやり方と公式まとめ|驚きの裏ワザ4選
二桁の掛け算には、数字の並びによって一瞬で解ける「特定条件パターン」がいくつか存在します。まずは、出現頻度が高く効果が劇的な4大パターンをマスターしましょう。
パターン1:十の位が同じで「一の位の和が10」の掛け算
例題:$32 \times 38$、$74 \times 76$、$65 \times 65$(末尾が5の二乗)
この条件に当てはまる場合、計算は次の2ステップで完結します。
- 上2桁:十の位の数字に「その数字+1」を掛ける。($3 \times (3 + 1) = 3 \times 4 = \mathbf{12}$)
- 下2桁:一の位同士をそのまま掛ける。($2 \times 8 = \mathbf{16}$)
- 2つの数字をそのまま合体させる → 1216
同様に $74 \times 76$ ならば、$7 \times 8 = 56$、$4 \times 6 = 24$ となり、答えは5624です。筆算を書くよりも圧倒的に早く、繰り上がりの計算すら不要になります。
パターン2:10番台同士(11〜19)の掛け算「おみやげ算」
例題:$17 \times 14$、$13 \times 18$
近年、小学生の算数教育や学習参考書でベストセラーとなり注目を集めたのが「おみやげ算」です。10番台同士の掛け算において絶大な威力を発揮します。
- おみやげを渡す:一方の一の位の数字を、もう一方の数字に足してキリの良い数字にする。($17 + 4 = \mathbf{21}$、または $14 + 7 = 21$)
- 10倍する:足した結果に10を掛ける。($21 \times 10 = \mathbf{210}$)
- 一の位同士を掛けて足す:元の数字の一の位同士を掛け、$210$ に足す。($7 \times 4 = 28$ → $210 + 28 = \mathbf{238}$)
「$19 \times 19$ 暗算早見表」を丸暗記しなくても、このおみやげ算のステップを頭に描くだけで、10番台の掛け算はほぼ全て3秒以内で解けるようになります。
パターン3:一の位が同じで「十の位の和が10」の掛け算
例題:$37 \times 77$、$26 \times 86$
パターン1の逆バージョンです。十の位を足すと10になり、一の位が同じ数字の場合に使えます。
- 上2桁:十の位同士を掛け、そこに「共通の一の位」を足す。($3 \times 7 + 7 = 21 + 7 = \mathbf{28}$)
- 下2桁:一の位同士を掛ける。($7 \times 7 = \mathbf{49}$)
- 合体させる → 2849
パターン4:「25」または「99」が絡む掛け算の変形
例題:$36 \times 25$、$48 \times 99$
特定の掛け算では、数字をキリの良い数値(100)に置き換えるのが鉄則です。
- $\times 25$ は「$\div 4 \times 100$」:$25$ は $100 \div 4$ なので、$36 \div 4 \times 100 = 9 \times 100 = \mathbf{900}$。
- $\times 99$ は「$\times (100 - 1)$」:$48 \times 100 - 48 = 4800 - 48 = \mathbf{4752}$。
【データ比較】二桁掛け算の解法テクニック一覧|難易度・適用範囲・短縮スピード
各種の暗算テクニックには、それぞれ得意なシチュエーションと適応条件があります。それぞれの特徴を整理した比較データは以下の通りです。
| 解法名・裏ワザ | 適用条件・対象範囲 | 計算ステップ・難易度 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| おみやげ算 | 11×11 〜 19×19(10番台同士) | ★☆☆(極めて簡単・3秒以内) | 即効性が最も高く、小学生から社会人まで絶対に習得すべき基礎技。 |
| 十同・一和10法 | 十の位が一致 & 一の位の和が10 | ★☆☆(極めて簡単・2秒以内) | 二乗計算(〇5×〇5)にも直結するため実用度・解答速度ともに最高峰。 |
| 一同・十和10法 | 一の位が一致 & 十の位の和が10 | ★★☆(やや慣れが必要) | 出現率は中程度だが、知っているだけで筆算の手間を完全省略可能。 |
| 基準数変形法 | 端数が25、50、99、101など | ★☆☆(直感的に理解しやすい) | ビジネスの概算や割引計算、見積書確認で最も重宝する実践的スキル。 |
| 万能クロス乗算法 | すべての2桁×2桁(条件なし) | ★★★(繰り上がりの暗記練習が必要) | 条件を選ばない究極の計算法。SPI試験の時間短縮において決定打となる。 |

【万能型インド式計算法】どんな2桁同士の掛け算も筆算なしで解く「たすき掛け(クロス法)」のやり方
特定のパターンに当てはまらない一般的な2桁同士の掛け算(例:$43 \times 62$ など)でも、インド式計算法の「たすき掛け(クロス乗算法)」を使えば筆算の行数を書かずに1行で処理できます。
考え方の基本は「一の位同士」「斜めの掛け算の合計」「十の位同士」の3つのブロックを左から(あるいは右から)順番に合算していく方式です。
例題として $43 \times 62$ を計算してみましょう。
- 右端(一の位):$3 \times 2 = \mathbf{6}$
- 中央(たすき掛けの和):外側と内側を掛けて足す。
$(4 \times 2) + (3 \times 6) = 8 + 18 = \mathbf{26}$(下1桁の「6」を残し、「2」を十の位へ繰り上げ) - 左端(十の位):$4 \times 6 = 24$ に、繰り上がった $2$ を足す → $24 + 2 = \mathbf{26}$
- 並べる → 2666
この計算法のメリットは、視覚的に数字を縦横斜めに結ぶだけで完結するため、筆算用紙に何行も書く時間をまるごとカットできる点にあります。慣れてくると「頭の中に十字を描いて足し合わせる」だけで、ペンを持たずに暗算可能になります。
【実態検証】小学生の算数裏ワザから就活SPI対策まで|現場で見えたリアルな活用効果
教育メディアの調査や受験指導の現場データによると、暗算テクニックの習得は単なる「手間の削減」にとどまらず、試験全体の得点力に直結していることが明らかになっています。
特に顕著なのが就職活動におけるSPI・玉手箱などの適性検査(非言語分野)です。SPIの非言語検査は1問あたりにかけられる時間が約40秒〜1分程度と非常にタイトです。ここで二桁掛け算を筆算で解いていると、計算だけで20〜30秒を消費してしまい、思考や立式に使える時間が奪われてしまいます。実際にSPI対策指導を行っている講師陣からは、「計算スピードが2倍になるだけで非言語の正答率が15〜20%向上する受講生が多い」という指導実績が報告されています。
また、中学受験算数の現場でも、難関校の計算問題や面積・立体図形の求積において、円周率($3.14$)の計算や二桁の掛け算が連続して登場します。早期に「おみやげ算」や「十同・一和10法」を体得している児童は、計算ミスによる失点が激減し、より難度の高い論理思考問題に集中できるという大きなアドバンテージを得ています。

【一般に知られていない盲点】暗算テクニックの落とし穴とネットの誤解
ネット上では「インド式計算さえ覚えれば筆算は一切不要」「誰でも一瞬で天才になれる」といった過度な謳い文句も見受けられますが、取材を通じて見えてきた運用上の盲点と注意点も存在します。
最大の落とし穴は、「パターンの判別に時間をかけすぎて本末転倒になること」です。「この数字は十の位が同じか?」「一の位を足して10になるか?」と迷って5秒フリーズするくらいであれば、最初から通常の筆算や万能型クロス法で手を動かした方が確実で早いケースがあります。
また、小学生が暗算テクニックを学ぶ際、筆算の仕組み(位取りや分配法則の基礎)を理解しないまま「裏ワザの手順だけ」を機械的に丸暗記してしまうと、桁数が増えたときに応用が利かなくなる危険性があります。まずは基本の筆算がしっかりできる土台の上に、便利なショートカット手法として暗算スキルを乗せることが健全な学習アプローチです。
【プロの結論】計算力向上のための判断基準|暗算裏ワザを導入すべき人と慎重になるべき人
暗算テクニックを積極的に導入すべき人と、まずは基本を優先すべき人の判断基準は以下の通りです。
- 即座に取り入れるべき人:
- 就活のSPI・Webテストや公務員試験で「時間が足りない」と悩んでいる人
- 日常の商談・会議で数字の概算を即答し、ビジネスの説得力を高めたいビジネスパーソン
- 中学受験算数で計算スピードと検算力をもう一段引き上げたい受験生
- 慎重にステップを踏むべき人:
- 小学校で筆算の繰り上がり・繰り下がりを習ったばかりの低学年〜中学年の子ども(まずは概念理解が最優先)
- 公式の丸暗記が苦手で、例外パターンに出会うと混乱しやすい人(まずは万能クロス法1本に絞るのが有効)
【二 桁 掛け算 簡単 な やり方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:19×19までの掛け算は丸暗記すべきですか?それとも「おみやげ算」で解くべきですか?
A1:無理に丸暗記する必要はありません。「おみやげ算」の手順(相手の一の位を足して10倍し、一の位同士の積を足す)を一度身につければ、数回練習するだけで丸暗記と同等のスピード(約2秒)で再現できるようになります。まずは仕組みで解く習慣をつけ、よく使う組み合わせ($12 \times 12 = 144$ や $15 \times 15 = 225$ など)を自然に覚えるのが最も効率的です。
Q2:インド式計算法は学校のテストで使うと減点されることがありますか?
A2:答えのみを書く計算問題や解答欄形式のテストであれば、どんな計算法を用いても正解していれば減点されることはありません。ただし、「計算の過程(筆算)を書きなさい」と指定されている記述問題では、学校の指導要領に沿った標準的な筆算の記述が求められる場合があります。テストの形式に応じて賢く使い分けましょう。
Q3:頭の中で計算すると途中の数字を忘れてしまいます。対策はありますか?
A3:途中の数字を忘れる主な原因は「下の一の位から順番に計算して繰り上がりを保持しようとする」ためです。暗算が得意な人は「上の位(大きな数字)から大雑把に計算して足していく」アプローチを取ります。たとえば $43 \times 6$ なら、$40 \times 6 = 240$ をまず確定させ、そこに $3 \times 6 = 18$ を足して $258$ とする感覚です。大きな桁から処理する癖をつけるとワーキングメモリの負担が軽くなります。
Q4:SPI試験のために最短で計算スピードを上げるなら、どの技から覚えるべきですか?
A4:まずは「十の位が同じで一の位の和が10(二乗計算含む)」と「$\times 25$、$\times 99$ などの基準数変形」の2つから始めるのが最もコストパフォーマンスが高いです。これらは覚える負担が極めて少ないにもかかわらず、適性検査の計数問題で頻出するため即効性があります。
まとめ:二桁掛け算のコツを身につけて計算ストレスをゼロに
二桁同士の掛け算は、一見すると複雑な計算に見えますが、数の規則性と裏ワザのパターンさえ知ってしまえば、誰でも筆算なしで瞬時に解くことができます。
10番台の計算を劇的に速くする「おみやげ算」、対称性を利用した「十同・一和10法」、そしてあらゆる数字に対応できる「インド式たすき掛け法」――これらを状況に応じて使い分けることで、机に向かう勉強はもちろん、ビジネスシーンでの数字の扱いやすさも劇的に向上します。
まずは今日、日常のふとした二桁の数字を見つけて、頭の中でパズルのように解いてみることから始めてみてください。ペンを使わずに答えが出た瞬間の爽快感は、計算に対する苦手意識を確実な自信へと変えてくれるはずです。 (出典: 二 桁 掛け算 簡単 な やり方(Yahoo!ニュース))